試行錯誤のトライ開始

日本最難クラス サンクタムV15/V16 の第二登

白川ボルダーの公開に合わせた岩コンペ ロックロデオ が開催されると聞き浮足立って申し込みしました。岩コンペは貴重な経験。多くの運営、開拓スタッフの方々に本当に感謝です。地元の岐阜に新たなエリアがオープンするということで、その告知を見た1年前からワクワクしていました。しかも国内最難クラスの課題もあるとのこと。更なる目標が近場にできることを幸運に感じました。今年はコロナで海外に行くことが難しくなり、国内の岩場に注力する機会になりました。幼少からの目標である恵那のエモーションを登り、次の目標に気兼ねなく移れるタイミングでした。

早々に目標の岩「サンクタム」へ

白川集合写真

白川ロックロデオ当日。真っ先にサンクタムを見学に行きました。岩の下は地面が削られて洞窟のような見事なルーフ。自然の水流によるチカラの凄さを実感。そして、ルーフの奥にはスタートとハッキリ分かるタナのホールド。所々に手で使えそうなホールドが見当たりました。ロックロデオでは1エリアで2時間の時間制限があるため、この日はトライせずにイメージだけを残しました。

カーボディプリートで身体を絞り、試行錯誤のトライ開始

目標のサンクタムの岩へ

サンクタムの岩は180°近いルーフが4mほど続き、その後3m登ってマントルといった形状。登る距離に比例して手数も多め。スタートから順番に「こうかな」と考えつつムーブを作りました。朝から日暮れまでのまる2日間をムーブを探るために費やしました。ホールドが点在しており、取捨選択が大変。それでいて繋がるムーブへと仕上げる必要がありました。大変ながらムーブを作る過程も楽しいところ。

3日目からはスタートからトライ。繋げトライへ移ると、一手ずつの練習とは体のポジションが異なることが多々でした。少しずつ足を刻む、または減らすポイントが分かり、その都度の修正。更にムーブを練り上げて完成系へ。

4日目。「登れる」と感じるトライが続きました。レストをほぼ挟まないで完全に2分割で登れました。この日はフィジカルのコンディションを翌日に合わせるため、打ち込まずに温存。そして帰ってから最後の一押し。瞬間的に体重を落とすため単純に食事と水分を減らしました。何日も体力は保ちませんが、数回の本気トライには効果があります。

すべてのコンディションが整う奇跡からの完登

すべてのコンディションと完登

5日目。完全にフィジカル要素は本気トライに合っていました。少しでも気温が低い朝方にサンクタムの前に到着。完全に使うホールドのみをきっちりブラッシングし、チョークアップ。体のウォームアップもいい感じ。本気トライ1回目。登れる登れないの瀬戸際に異常に緊張してか、ルーフを抜けた箇所で指先がかじかみました。これは厳しいと思い、ギリギリの一手を出す前に降りました。登れそうに感じたトライだったため悔しくも感じました。気持ちを切り替えてレスト。若干寒いように感じたので40分空けて、気温が上がるまで待ちました。そして再びスタートへ。ヒール・トゥフック地帯を抜けて、指先の持てている感覚もある状態をキープして上部へ。しっかり2本指ポッケのフリクションも感じつつ飛び出せました。ルーフを抜けるまでの疲労で、上部はリップを取るまでの全ムーブで体幹ブレブレで動いているのが分かりました。指先がズレたら耐える余力はないと思いながらもリップを必死で押さえ込んでマントルへ。

岩の上で凄く息切れをしたのを覚えています。16手。数にすると多くないように感じますが、前腕だけでなく全身の持久力的にも限界でした。

体感はサンクタム5段+/6段(V15/16)

体感はサンクタム5段+/6段(V15/16)

小山田さんの投稿を見て白川ボルダーの公開が楽しみでした。そしてサンクタムはまさに第一目標。初登時に小山田さんはV15〜とされていました。同じくV15より難しく感じたのでV15/16と思います。ただ、ムーブがいくつもありそうなホールド配置であることから、次の再登したクライマーとも話したいと思っています。

オフシーズンのトレーニングから自分のピークを合わせての完登。ここまでの期間で、しっかりと良いコンディションに仕上げられていることに安堵しました。これから一旦は落ちた筋力を戻すトレーニングを挟み、地道に次の目標へと向かおうと思います。