急速に競争が激しくなるホールド市場

GripListAwards2021発表!見た目も華やかな巨大ボリュームやデュアルホールドが次々と登場するホールド市場。歳を重ねるごとに様々なホールドメーカーへ投票があり、今回は100以上のブランドに投票があったそう。人気ブランドとなるための競争がますます激しくなっています。世界各国から投票が集まるGripListAwards。コンペシーンで使用されるホールドブランドも今後はトレンドで大幅に変化することも起こり得そうです。

2021年地域別の投票率

2021年地域別の投票率

2021年GripListAwardへ投票のあった地域別の割合。様々な地域から投票があったことが分かります。アメリカとヨーロッパからの投票で全体の80%を占めています。そもそものホールドメーカーもアメリカとヨーロッパに多く存在。アメリカとヨーロッパにはクライマー人口も多いことからまさに現地での人気や採用率の高いホールドメーカーがランキングに反映されています。

Setter's Choiceランキング

Setter's Choiceランキング

セッターによる人気ホールドへの投票率。1位Kilter、2位FlatHold、3位Cheetaはやはり例年通りの人気。ここの順位は揺るぎないようです。一方で、その他のメーカーが16.95%となっていることからも王道以外のマイナーなメーカーにも票が別れています。このあたりからもホールドメーカー数の増加傾向が分かります。長年高評価であるKilterはSetter's Choice、People's Choice、Favorite Board Systemの3部門で今年は1位。また、東京2020公式ホールドメーカーには唯一アメリカ拠点のメーカーとして選ばれました。ジムとコンペの両方に使い勝手の良いことが高く評価されています。FlatHoldは以前として独創性のあるシェイプとグラスファイバーの軽さがセッターから人気。2位と3位のFlatHoldとCHeetaには似たカラーリングやデュアル仕様のホールドが存在します。それでもFlatHoldの方がよりシェイプに拘りが感じられるとの意見も。このあたりはシェイパーとして活躍している国際ルートセッターのマニュエル・ハスラーや岩で成果を出すサポートクライマーの意見を良く取り入れて反映している差との考察がなされています。

Kilter独自のライトアップシステムボードが傑出した高評価

Kilter独自のライトアップシステムボードが傑出した高評価 Favorite Board Systemランキングでは50%以上の得票率をKilterが獲得しています。傾斜が可変式でLEDで課題をライトアップできるキルターボードはSNSでも良く見かけます。これ1つあれば無限にボルダートレーニングが可能な広さ。またMoonBoardと同じく世界各国で課題をシェアできる点も人気。かなり完成されたトレーニングボードです。スペースと価格面がクリアできるジムでは導入が進んでいるとのこと。ホールドはガバも含まれており、傾斜が可変式であることで初心者からエキスパートまでが登れる仕様です。

Fiverglass Macrosランキング

Fiverglass Macrosランキング

ファイバーグラスを使用したホールドをバシッと止めるのが楽しいと感じるクライマーは多いはず。セッターにとっても軽量であることはセット作業を楽にしてくれます。1位Flathold、2位XCULT、3位Cheetaは流行りの巨大ホールドで良く目にするブランド。去年からWCで頻出するようになったRockCityは12位タイ。コンペで主流となってきていることから各国クライミングジムへこれからさらに普及していくメーカーとなりそうです。 Fiverglass Macrosランキング 発表されたばかりのRockCityのNewシェイプ。やはり見た目が既存のホールドよりも目立つデュアルとカラー。今後のWCでも採用されるであろうホールドです。クライミングウォールに取り付けられているとインパクトがある大きめのサイズが揃っているメーカーです。

Hangboardランキング

Hangboardランキング

もはや絶対王者となっているBeastmakerが50%以上の得票率で1位。1000と2000シリーズがあれば全てのホールディングが鍛えられるシンプルさとコンパクトさが圧倒的人気。コロナのパンデミックで自宅に設置したクライマーは世界各国に大勢いることでしょう。現在生産されているBeastmaker製品に加えて、新たにトレーニング用のハンドホールドの制作に入っているようです。どんな新しいウッド製品が登場するか楽しみです。また、留守端クライミングのように木製のトレーニングギアが増えてきていることからBeastmakerに次ぐ人気ブランドが今後登場するかもしれません。

尖ったデザインや特定のムーブ専用ホールドが次々と登場

尖ったデザインや特定のムーブ専用ホールドが次々と登場

ブルーピルのレインボーカラーシリーズ。シェイプはよく見かけるシリーズですが、この配色なら間違いなくどの壁に取り付けても目立ちます。同じくビジュアルに焦点をしぼったホールドブランドも増加する予想。無色透明な質感であったり、鏡のように映るメタリックな素材も使用され始めています。いかに注目を集めるホールドにするかのメーカーの工夫が感じられます。 尖ったデザインや特定のムーブ専用ホールドが次々と登場 クライミングの中でもクラックに特化してYouTubeなどSNSで配信しているWIDEboys。ジムでもよりクラック技術を磨きやすいように専用のクラックホールドを制作。WIDEboysいわくルーフでもハンドジャムとフットジャムを駆使してぶら下がる練習がしやすいそうです。中央以外はフリクションが全くないためジャミング以外のムーブができないように設計されています。こういったセッターが意図するムーブを実現しやすい的を絞ったシリーズもコンペで採用されそうです。今後もどんな新発想のホールドが登場してくるのか楽しみなところです。