初登した五段について語る

グッぼるのサポートクライマーにして今年のリードクライミング日本代表にも選出されている「亀山凌平」くん。今年の春に初登した五段「室礼」について、気になることをあれこれ聞いてみました。最後まで読んでいただけたら幸いです。

Q.場所や課題の内容について

場所はシークレットなんですか?

亀山くん「そうですね。地元の方が自分達で岩探して掃除して登ってる感じですね。僕が教えていただいたとこも割りコンパクトな岩場で、そんなに課題数が多い感じではなかったです。なので今のところは非公開になります。」

なるほど、どんな課題の内容ですか?

亀山くん「五手の短い課題で傾斜がキレイに125度に傾いてます。」

じゃあ、かなり保持系ですか?

亀山くん「そうですね。足で頑張るというか、とにかく手がワルい課題ですね。」

岩の高さはどれぐらいですか?

亀山くん「高さは多分、4mぐらいですかね。下に岩があって、その上に立つとリップのホールドが触れるぐらいになってるので、ホールドは探りやすいです。」

それはいい条件ですね。ショートハード系の真っ向勝負、そそられますね。

Q.トライ日数とグレード

亀山くん「日数は多分四日間で、最初教えてもらって岩の場所探しに行った時は夕暮れでやっと見つけれたので(笑)トライ出来ず、その日を除いたら登ったのは四日間ですね。」

四日間!?

亀山くん「短い課題だと結構、それこそ五手しかないので、ムーブをこなせてしまえば繋がる時は繋がるっていう感じですかね。」

なるほどー。今回初登して五段っていうグレードを付けた要因は?他の五段と比べてどうですか?

亀山くん「そうですね、、やっぱりシンプルにホールドがワルいっていうのと、四日間うまいこと詰めてトライして、なんとか登れたので四段よりは難しいなっていうところですね。あとは日比野くんが同じ時期に何回か登っていて、彼も四段あたりのグレードだったら割とすぐムーブバラして、一日二日とかでほとんど登るような強さなので。」

たしかに(笑)。

亀山くん「その日比野くんがムーブも迷いつつ“強かったら出来そう”みたいな印象を持ってたっていうのもあって、やっぱり四段の範囲をちょっと超えてるような雰囲気があるなっていうところで五段にしました。」

そのお二人がそこまで苦戦するなら納得のグレーディングですね(笑)。スローパーやピンチを得意とするボーイ先生(日比野くん)的にはどちらかというと苦手なタイプになるんですかね?

亀山くん「そうかもしれないですね。すごい薄カチが得意っていうよりかは河原系の岩が得意っていうのもあるので、相性っていう意味ではもしかしたら良くないかもしれないですね。それでも四段やさしめとかだったらすぐ登っちゃうのでっていうところですかね。」

Q.初登と課題名の由来

初登すること自体っていうのは初めてのことなんですか?

亀山くん「そうですね。遊びで名前がついてない岩を登ることはあっても、五段とかっていうはっきりとした難しいグレードで初登したのは初めてになります。」

記念すべき一本目。いいなぁ、課題名つけるのは憧れますね。

亀山くん「初登したら課題名なににしますか?(笑)。」

・・・考えときます(笑)。そうそう、課題名についてなんですけど“室礼”っていう聞き慣れない言葉なんですけど、あれはどういった経緯でそう名付けたのですか?

亀山くん「あぁー(笑)。今回の岩が岐阜の知り合いのクライマーの方が“難しいからやってみてよ”っていうことで紹介していただいて、もう岩も掃除とかしてもらった状態でトライさせてもらえたので。室礼が日本語の“しつらえる”ってところからきていて、今回だともう登れるようにしつらえていただいた状態で紹介していただいたので、ある意味感謝の意味を込めて室礼と名付けました。」

おぉー、さすが亀山選手!そんな意味がこめられてたんですね。

亀山くん「難しくて、キレイにカッコいい課題で初登していいよって言ってもらえることは中々ないので、本当に有難い話ですね。」

これは是非、強い方に登っていただきたいですね。

亀山くん「そうですね。室礼の岩自体は非公開といえば非公開なんですけど、やってみたいって思ってもらえる方は全然触っていただいて大丈夫な課題なので。グレードとかもそうですけど、思ったより優しいムーブが出てくることもこれから可能性としてはあると思うので。」

なるほど、色んな方の意見を聞きたいといったところですね。練習の合間にお応えいただきありがとうございました。

さらなる飛躍に期待

開拓者への敬意と感謝を表された課題名、亀山くんの人間性が垣間見えたインタビューとなりました。これからのさらなる飛躍に期待が膨らみます。動画の方も観ていただけたら幸いです。ではでは。