10周年記念インタビュー 前編

2023年8月5日をもちましてなんと10周年を迎えました。これもひとえに皆様のご支援の賜物でございます。記念すべき節目の年にオーナー夫妻にインタビューしてみました。クライミングへのアツい思いやそのクライミングライフの中で得たモノなど・・・皆様にすべて赤裸々にお伝えしたいということで、長編となってしまいました。前/後編の二部編成となります。先ずは前篇から読んでいただけたら幸いです。

人生は移動距離

まずはグッぼるを始めたきっかけを教えてください。

辰美さん「ずっと登山をしていて、体元気やしクライミングもやろうかってなって、クライミングで海外に行くってなった時にチャレンジするってことがこんなに面白くて、こんなに生き甲斐を与えてくれるんやってことを実感して。仕事よりも貴重な体験やと思ってやってたんやけど、そのお陰で仕事も海外で得た知識を会社に持って帰ってきたりとかして、会社もそのお陰で事業が成功したりとかして相乗効果もあるなと。」

おぉー、なるほど。

辰美さん「人生は移動距離やと思う。遠ければ遠いほどみんなと違うものに出会える。月々使う移動の金額を大きくしていけば人と違う体験ができる。それで毎年海外に行くようになってきたんやけども、もっと海外に行きたい、クライミングしたいなってなったら仕事を辞めればもっと行けるんじゃないかと。それで会社役員を辞めて、そこからクライミングばっかしてて、、、何やろうってなって。」

智子さん「そうそう、、まぁ拠点にするならクライミングジムが一番わかりやすいかなと思って。みんなも集まれるし、自分達も練習できるし、みんながいいんじゃないかってなって仕事にしようってなったね。」

周りの期待に応える

辰美さん「前の会社は精密加工業界では有名やったから、ちゃんとやってける会社やったんやわ。でもそれってクライミングずっと続けれたりとか、自分がやりたいことやってるってわけじゃないんやって気がついて。当時はクライミングの知り合いも多くて、みんなからジムとかオープンしてくれたらいいのにっていう声がかかって。周りから期待されてたことに応えてみようかなってなって始めた感じかな。」

カフェを始めたきっかけ

カフェが併設されてますが、こだわりのポイントなどありますか?。

辰美さん「クライミングってスポーツの中で一番コミュニケーションを発達させるスポーツやと思ってるんよ。クライミングの文化って複雑で、今までの経緯をわからないとダメやし、これからどういうふうにクライミングが発達していくかっていうことをずっと伝えていかなあかん、本来は。ただ登ってるだけでは本質は見えない。クライミングはチャレンジするものであり自然と対峙するものやと。

たしかに。

人間は儚いものやから色んなルールとかを勝手に作って、その中ではやっていくんやけど。クライマーの同士っていうのは登ってるだけでも繋がりは出来るんやけども、一般の人と話す機会も少ないし、初心者と触れ合うのも短いんよね。それでコミュニケーションは大事ですよって言うのの抽象的なことを具象化する、形にするっていうのがカフェや。多分初めて聞いた?(笑)」

、、そうですね(笑)。

カフェを通して育む繋がり

辰美さん「能の中でクライミングっていうのは作るもので意識とかマインドが全て。それをお互いに交換して言って、すり合わせしていける場所があればいいなと思って。みんなそうやけど会社だけとか、家だけとかに依存するとそこが傾いたら人って脆いものやから。色んな人と会うクライミングで自分の居場所があれば、そっちで価値がなくなってもここで自分は価値があるぞと。自分の居場所はここにあるって思ってくれる人がたくさん出来る。正直ジムだけやとそれの繋がりって薄いから、初めて来た人ともちゃんと語れる場所が初めからあった方がいいなって常に思ってたんよ。登ってる時間より出会いの方を重要視してたから、そこにクオリティを出したのは多分うちが全国で初めてじゃないかな。」

かなり本格的なカフェですよね。グッぼるのコーヒーは本当に美味しいです。

辰美さん「ヨーロッパのコーヒーはやっぱ美味しんやわ。もちろん日本のコーヒーも美味しいけどまた違うから。当時はヨーロッパに行くクライマー多くて、現地でコーヒーにハマった人達が飲むとこないかなって話も聞いてたから。マシンも豆もイタリアから取寄せて本格的にやったらみんな美味しいって言ってくれてるね。まぁ採算度外視で全然原価を割ってるけど(笑)。マシンちょっと高いの買いすぎたかなとは思ってる。車買えるもんね(笑)。」

たしかに僕の車より高いですね(笑)。

後編に続く...