AIとI開発ツールでお客様へのサービス拡充
クライミング歴30年以上、ジムの運営に携わりながら、私は今、毎日新しいツールを開発しています。
課題記録システム、トレーニング提案機能、会員処理、会計管理、ファイナンス分析、融資申請、補助金申請サポート—これらのツールを日々アップデートし、新しい機能を追加していく。そうすることで、業務の効率化と、お客様へのより質の高いサービス提供を同時に実現しています。
AI開発ツールとしてAntigravityとGensparkを比較検討した結果、Genspark AI Developerを選びました。その理由は単純です。「毎日、現場にいながらツールを作り続けられる」—これがお客様サービスの拡充に直結するからです。
なぜ毎日ツールを開発するのか
ジム・ショップ・カフェの三位一体を運営していると、市販のシステムでは対応できない独自のニーズが毎日のように出てきます。
朝、カフェで会員様から「自分の成長記録をグラフで見たい」という要望。午後、ジムフロアで「このグレードに特化したトレーニングメニューが欲しい」という声。夕方、事務作業中に「補助金申請の書類作成を効率化したい」というスタッフからの相談。
これらすべてに、その日のうちに対応できるようになりました。それが「毎日ツールを開発する」という新しい運営スタイルです。
AI開発ツールの2つのタイプ:毎日開発できるか
AI開発ツールには、大きく分けて2つのアプローチがあります。毎日の開発という視点で見ると、その違いは決定的です。
L3レベル(コパイロット型)とIDE環境:まとまった時間が必要
L3レベルは、パソコンの前に座って、AIの提案を一つずつ確認しながら進めるスタイルです。IDE(統合開発環境)という専用ソフトを使い、AIが生成したコードを画面で見ながら承認していきます。
Antigravityがこのタイプです。GoogleのGemini 3という最新AIを搭載し、非常に高品質なコードを生成します。ただし、まとまった集中時間が必要なんです。
1つのツールを作るのに、2〜3時間はパソコンの前に座る必要があります。会員処理、会計業務、お客様対応の合間に、そんな時間を確保するのは現実的ではありませんでした。
L4レベル(完全自律型)とモバイル環境:スキマ時間で開発
L4レベルは、指示を出したら後は完全にAIに任せられるスタイルです。計画、コーディング、テスト、完成まで—すべてを自律的に進めてくれます。
Gensparkがこのタイプで、スマホやタブレットから指示できるのが最大の特徴です。
朝の5分、昼休みの10分、移動中の15分—これらのスキマ時間に、スマホから開発を指示します。そして夜、事務作業の合間にパソコンを開くと、新しいツールが完成している。
毎日少しずつ、確実にツールが増えていく—これがお客様サービスの継続的な改善を可能にしています。
実際に開発しているツールたち:業務効率とサービス拡充の両立
Gensparkで日々開発しているツールをご紹介します。どれもお客様へのサービス向上と、運営効率化の両方を目指しています。
課題記録とトレーニング提案システム
お客様が登った課題を記録し、AIが次の目標を提案するツールです。
「今日は5.10cを3本クリアしましたね。次は5.11aのこの課題がおすすめです。苦手なスメアリングを克服できますよ」—こんな具体的なアドバイスを、データに基づいて提供できるようになりました。
このツールは毎日アップデートしています。「ムーブのタイプ別に課題を分類したい」「トレーニング期間を可視化したい」—会員様の声を聞くたびに、その日のうちに機能を追加。スマホから指示して、翌日には新機能が使えるようになっています。
会員処理の完全自動化
入会手続き、更新処理、休会・退会処理—これらの事務作業は、以前は1件あたり15〜20分かかっていました。
今は3分で完了します。必要な情報を入力すると、システムが自動で書類を生成し、メール送信、データベース更新まで行ってくれます。
この効率化で生まれた時間を、お客様一人ひとりとの対話に使えるようになりました。入会時に目標をじっくり聞いたり、更新時に成長を一緒に振り返ったり—事務作業ではなく、人として向き合う時間が増えたんです。
会計とファイナンス管理の統合
日々の売上管理、経費処理、キャッシュフロー分析—これらを統合したツールを開発しました。
ジム・ショップ・カフェの収支が一目で分かり、「今月のカフェの利益率が下がっている。豆の仕入れ価格を見直そう」といった判断が即座にできます。
さらに、お客様へのサービス投資の判断にも使っています。「新しいホールドセットに投資すべきか」「トレーニング器具を追加するか」—データを見ながら、お客様に喜ばれる投資を優先的に実行できるようになりました。
融資・補助金申請サポートツール
事業拡大のための融資申請や、自治体の補助金申請—これらの書類作成は、以前は丸一日かかっていました。
今は必要な情報を入力すると、システムが申請書のドラフトを自動生成してくれます。財務データ、事業計画、売上予測—すべて既存のデータから自動で作成されるので、確認と微調整だけで完了します。
この効率化により、お客様へのサービス拡充のための資金確保がスムーズになりました。新しいボルダリングウォールの設置、カフェの設備更新、トレーニング器具の追加—これらすべてが実現できています。
なぜモバイル環境での開発が「毎日」を可能にするか
ここで、なぜGensparkのモバイル完結型が「毎日ツールを開発する」ことを可能にしたのか、お伝えします。
現場での気づきを即座にツール化
会員様と話している時、スタッフと業務について相談している時—一番良いアイデアが浮かぶのは、実は現場なんです。
「月ごとの成長グラフが見たい」とお客様に言われた瞬間、ジムフロアでスマホを取り出し、Gensparkに音声で指示:「会員の月別グレード達成数をグラフ化する機能を追加」。お客様との会話を続けながら、開発が始まります。
もしAntigravityだったら、一度オフィスに戻り、パソコンを立ち上げ、IDE環境を開いて作業開始。その頃には、お客様のニュアンスや本当に欲しかった機能の詳細を忘れているかもしれません。
現場の「生の声」を、その温度感のまま開発に反映できる—これが毎日の改善を生み出しています。
スキマ時間の積み重ねが大きな成果に
運営業務は本当に多岐にわたります。会員対応、事務処理、会計業務、在庫管理、清掃、ルート設定—一つひとつは短時間でも、積み重なると一日が終わります。
でも、その合間に必ず「5分」「10分」のスキマ時間があります。以前はこの時間、何もできませんでした。
今は違います。
会計処理の合間の5分で「先月との売上比較グラフを追加」と指示。休憩時間の10分で「在庫が5個以下になったら自動アラート」を依頼。銀行への移動中の15分で「月次レポートの自動生成機能」を追加。
これらの積み重ねが、月に20〜30個の新機能追加を実現しています。毎日少しずつ、システムが進化し、お客様へのサービスも向上していくんです。
夜や週末も開発が止まらない
Gensparkの素晴らしいところは、指示を出した後、AIが24時間働き続けてくれることです。
夜、寝る前にスマホから「トレーニングプログラムの進捗状況を週次でメール送信する機能」と指示。朝起きると、機能が完成していてテストも通っています。
週末、世界の岩場を登りに行っても、移動中やホテルで思いついたアイデアをスマホから投げておけば、帰国する頃には実装されています。
時間を無駄にしない、止まらない開発—これがお客様サービスの継続的な拡充を支えています。
複数AIモデルの使い分け:業務ごとに最適なツール
Gensparkのもう一つの強みは、複数のAIモデルを使い分けられることです。私たちの業務は多岐にわたるので、この柔軟性が本当に役立っています。
AntigravityはGemini 3という強力な単一AIに依存します。一方、Gensparkでは、業務の性質に応じて最適なAIを選べます。
- 課題記録やトレーニング提案(複雑なロジック) → Claude Sonnet 4.5
- 会員とのコミュニケーション機能 → GPT-4
- 会計データやファイナンス分析 → Gemini
- 補助金申請書の文章生成 → GPT-4
それぞれの業務に最も得意なAIを使うことで、ツールの品質が向上し、結果的にお客様へのサービスの質も上がります。
例えば、トレーニング提案の精度が上がれば、会員様の上達が早くなります。会計が正確になれば、お客様へのサービス投資を増やせます。申請書の質が上がれば、補助金が採択されて新しいサービスが提供できます。
すべてが繋がっているんです。
IDE環境 vs モバイル環境:毎日開発する運営者にとって
ここで、AntigravityのIDE環境とGensparkのモバイル環境を、「毎日ツールを開発する」という視点で比較します。
Antigravity(IDE環境)の特徴
- パソコンの専用ソフト上で動作
- まとまった集中時間が必要(1ツールあたり2〜3時間)
- 非常に高品質で細かい調整が可能
- コードを見ながら逐一確認
- 現実:週に1〜2個のツール開発が限界
Genspark(モバイル環境)の特徴
- スマホ・タブレットから5分で指示
- スキマ時間の積み重ねで開発
- 指示後はAIが自律的に完成まで進める
- 24時間365日、開発が止まらない
- 現実:月に20〜30個の新機能追加が可能
運営者である私たちにとって、どちらが業務改善とお客様サービス拡充に繋がるかは明らかでした。
「毎日少しずつ、確実に進化し続けること」—これこそが、お客様に喜ばれるサービスを生み出す秘訣です。
お客様へのサービス拡充:ツール開発の先にあるもの
毎日ツールを開発することで、実際にどんなサービス拡充が実現したか、具体例をお伝えします。
パーソナライズされた成長支援
「あなただけのトレーニングプラン」を提供できるようになりました。
過去の課題記録、得意・苦手なムーブ、目標とするグレード—これらのデータをAIが分析し、一人ひとりに最適化されたプログラムを自動生成します。
「今週はスメアリング強化週間です。これらの課題に挑戦してください」
「保持力が向上しています。そろそろ5.11に挑戦しましょう」
こんな具体的で、個別化されたアドバイスが、すべての会員様に提供できるようになりました。
予約から決済までシームレス
予約、来店、トレーニング、決済—この一連の流れが、驚くほどスムーズになりました。
スマホで予約、QRコードで入館、自動で課題記録、トレーニング後に自動決済。会員様は「登ることだけに集中できる」環境が整いました。
事務作業が自動化された分、私たちスタッフはお客様との対話や技術指導に時間を使えます。これこそが本当のサービスだと感じています。
データに基づいた新サービスの提供
ツールが蓄積したデータを分析することで、新しいサービスが生まれています。
「5.10で停滞している会員様が多い」→ 5.10特化のワークショップ開催
「夕方の混雑が課題」→ 時間帯別料金プランの導入
「カフェの滞在時間が長い」→ ワークスペース提供サービス開始
お客様の行動データが、次のサービス改善のヒントになる—この好循環が生まれています。
ジム・ショップ・カフェの統合体験
三位一体だからこそできる、統合されたサービスも実現しました。
「今日は激しく登りましたね。カフェでプロテインドリンクはいかがですか?お得なクーポンを発行しました」
「シューズの使用回数が100回を超えました。ショップで新しいモデルをご覧ください」
「最近このレベルの課題が多いですね。トレーニング器具が役立つかもしれません」
システムがジム・ショップ・カフェのデータを統合しているので、会員様一人ひとりに最適なタイミングで、最適な提案ができるんです。
業務効率化がもたらすもの:時間をお客様に
ツール開発による業務効率化の最大の成果は、「お客様のために使える時間が増えたこと」です。
以前は事務作業に追われ、会員様とゆっくり話す時間が取れませんでした。今は違います。
会員処理は3分で完了。会計は自動化。申請書類も自動生成。在庫管理もシステム任せ。
生まれた時間で、私たちは何をしているか。
初心者の方に、一つひとつ丁寧にムーブを教える。
上達に悩む方と、一緒に課題を考える。
常連の方と、世界の岩場の話で盛り上がる。
新しい課題を設定し、会員様の反応を見守る。
「人にしかできないこと」に集中できるようになりました。これがツール開発の本当の目的です。
成長速度が示す将来性:お客様サービスの進化は止まらない
Gensparkは45日間で年間経常収益3,600万ドルを達成し、わずか20人のチームで8月には5,000万ドルの年間売上を記録しました。
この驚異的な成長は、製品が急速に進化していることを意味します。今月できなかったことが、来月にはできるようになる。私たちが提供できるサービスの質も、それに比例して向上していきます。
毎日ツールを開発し、毎日サービスを改善し、毎日お客様に喜んでいただく—この循環が、これからも続いていきます。
まとめ:毎日の開発が、お客様の笑顔に繋がる
ジム・ショップ・カフェという唯一無二の施設を運営する私たちにとって、独自のツール開発は不可欠でした。
そして、「毎日開発する」というスタイルを選んだことで、業務効率化とお客様サービスの拡充を同時に実現できました。
AntigravityのIDE環境は素晴らしい開発体験を提供します。でも、運営者である私たちに必要なのは、「現場にいながら、スキマ時間で、毎日少しずつツールを進化させられる環境」でした。
課題記録、トレーニング提案、会員処理、会計、ファイナンス、融資申請、補助金申請—これらすべてのツールが、スマホ一つで開発できる。
そして、その一つひとつが、お客様へのより良いサービスに繋がっていく。
これが、私たちがGensparkを選んだ理由です。
お客様のために、これからも毎日、現場で、ツールを作り続けます。それが、私たちのスタイルです。
| 項目 | Antigravity(IDE型) | Genspark(モバイル型) |
|---|---|---|
| 開発環境 | パソコン専用ソフト | スマホ・タブレットOK |
| 必要な時間 | 1ツール2〜3時間 | 指示は5分、後はお任せ |
| 開発可能な場所 | デスクのみ | 現場・移動中どこでも |
| 月間の新機能数 | 1〜2個 | 20〜30個 |
| 業務との両立 | 困難 | 容易 |
| お客様対応との両立 | 困難 | 可能 |
| AIモデル | Gemini 3のみ | 複数選択可 |
| こんな運営者に | IT開発に集中したい | 毎日改善したい |


